終活コラム

知っておきたい終活コラムです

お二人様の終活。~子どもがいないからこそ「遺言」は必要って本当⁈~

記事作成日:2020-09-11

安心してお一人様になれる?なれない?

二人でセカンドライフを楽しもうと考えていた矢先に、突然お一様になってしまったら。
大きな悲しみと同時に、これから一人で生きていかなければならないことに大きな不安を抱くことでしょう。
お一人様になっても安心に暮らしていくためには、お二人様の今、終活を始めるべきといえます。
では、お二人様の終活 = 将来準備とは、どんなことをするといいのでしょうか。
子どもがいない夫婦で、夫が先に亡くなったとします。

「当然、遺産は全部妻のものよね」
「家もあるし、遺族年金もあるし、とりあえず妻は安泰ね」
「だって、妻なんだから当たり前でしょ」

このような一見もっともと思えるような意見を耳にすることがありますが、実はこれらは単なる思い込みでしかありません。
子どもがいない夫婦は、残された配偶者が財産すべてを相続できると思いがちですが、実はそうではないのです。
遺族年金も、故人が加入していた年金の種類や年金保険料の納付状況などによって、遺族の受給内容は大きくわってきます。

妻だからといって、将来安泰、ということは一口に言えないのです。
子どものいない夫婦こそ遺言書作成をお二人様の相続について、少し見てみましょう。

子どもがいる夫婦の法定相続人は配偶者と子どもですが、子どもがいない夫婦の法定相続人は配偶者だ
けになるのではありません。故人の親、その親が亡くなっている場合は故人の兄弟、その兄弟が亡くなっている場合は兄弟の子(甥・姪)が、遺産を受け取る権利を持つ法定相続人です。
そして、夫婦で築いた財産(不動産や預貯金等)であっても、名義変更や引き出しには法定相続人全員の合意が必要となります。

親戚関係が良好であればトラブルは少ないかもしれませんが、そうでない場合はどうでしょうか?
残された配偶者としては「疎遠となっている親族に、大切な遺産を渡したくたくない」と思うでしょう。

一方、疎遠となっている親族としては「もらえるものなら、もらいたい」と思うものです。
このようなときに備え、準備しておきたいのが「遺言書」です。
亡くなった人が生前に「財産はすべて妻へ」と遺言書を残していないと、妻が全財産を相続することは難しいのです。

「子どもがいない夫婦こそ、遺言書は必要」といわれる理由はここにあります。大切なことをきちんと伝え合っていますかいくら仲睦まじい夫婦であっても、お金や相続にまつわることはなかなか話しにくいものです。

特に子どものいない夫婦は、共働きで生活費は折半し、お互いの収入や貯蓄の詳細は把握していないことが多いように見受けられます。
そのために、各自の金銭的な事情を改めて確認することを躊躇してしまうのかもしれません。
しかし、お二人様の終活を考えると、言いづらい、聞きづらいからと、放置するのは賢明ではありません。

放置した結果、お一人様になった際に思わぬ苦労をしなければならなくなることも多いからです。

「財産がどこにいくらあるのか、お互いわかっていない」
「お互いの年金の受給額を知らない」
「どんな保険に入っているか知らない」
「負債があることを伝えていない」

といったことはありませんか?

 

ネット銀行やネット証券など、WEB上で金融取引も随分と一般化してきました。
それらを利用しているのであれば、少なくとも取引先金融機関名はパートナーに伝えておきたいものです。

また、今のパートナーと再婚しているのであれば、前の結婚時の子どもの有無、保険の受取人などについても確認し合うべきといえるでしょう。
口頭では伝えにくいこと、紙に書いておいた方がいいこともあります。

そのような場合は、メモ書きをしてもいいですし、エンディングノートや遺言書を活用する方法もあります。
一緒に年齢を重ねてきたパートナーとは、お互いの考えていることは言葉にしなくても何となくフィーリングでわかるという人もいらっしゃいます。

 

でも、お二人様の終活では、そのフィーリングに頼るのは危険です。

 

大切なことをきちんと伝え合うことが、お二人様の終活には欠かせないからです。どうでしょう?

長年、苦楽を共にしていきた最愛のパートナーは、安心して幸せなお一人様ライフを満喫できそうですか?

子どもがいなからこそ、自分が亡くなった後のパートナーのことをお互いに想像し、今から夫婦で一緒に終活を進めたいものです。

 

まずは夫婦で、情報の共有をどんどん図ってみてはいかがでしょうか。